5年生宿泊学習2日目

さわやかな朝です。
木々に鳥の声が響きます。
今日は野外炊飯。一斗缶を使ったコンロで炊飯をします。メニューはカレーライス。野外料理の定番です。もともとは、海軍の料理だったそうですね。栄養のバランスがよく、そのうえ食べやすい。
米を炊くという体験がもしかしたら特別かもしれません。研ぐ、水を測る、炊くという一連のやり方は炊飯器の仕事なのでなかなか意識していない作業です。これを自分の力でやる、そこがおもしろいわけです。
あたりを見回すと杉の葉などが落ちています。これを使って火を作り、よく乾いた薪で大きな火に育てます。人の暮らしで当たり前に伝えられたものも、こうした体験学習を通して学ぶわけです。
水加減を間違えて、ほとんど米の状態になってしまったのもありましたが、そこは人の力と火の力の技。釜に石を乗せて圧力をかけて何とか食べられる状態にしました。
木々に光がさしてまたたき、ささやくような午前の風に吹かれ、カレーライスを食べました。
午後からは、ポイント探しです。大丸山周辺に設置されたポイントをグループで探します。協力しないと見つからないものばかりで、グループの力が試されます。
大丸山周辺は典型的な里山で、たくさんの木々と生き物の気配があります。あるポイントの近くにトチノキがありました。「モチモチの木」ですね。大きな姿でいったいいつからここにいたのでしょう。やさしく、やわらない樹皮にふれて、木の気配を味わう子どももいました。
夜は、星の観察です。ところが、突然の驟雨。外での観察は中止。エコスクールのプラネタリウムなどを使って学習をしました。幸いサイトに帰る頃には雨も上がり、涼しい夜を楽しみました。
ある先生は、芝生に銀マットを敷いて、そのままシュラフだけで眠ったそうです。野宿体験とか言って喜んでおられました。
いよいよ明日が最終日です。